一般的なお墓を作るのに必要な費用は

永代供養は2000年頃から広がってきた遺骨の供養方法です。もともと、子どもや親戚に変わって遺骨を寺院が管理する方法として考えられたものですが、その内容は現在に至っても消費者にきちんと広がっていないように思えます。一般的な家族や個人のお墓を設ける方法が「墓所の永代使用権の購入」という方法です。この方法の場合、永代使用料と年間管理費、そして墓石そのものの費用がかかります。地域差や立地などによって価格は異なりますが、永代使用料と墓石の購入費用は合わせておおよそ200万円、年間管理費は5000円から数万円というのが相場のようです。

合葬する前にさまざまな形がある永代供養

永代供養の場合には年間管理費がかかりません。お墓を管理する期間が決まっているため、そして亡くなって実際にお墓を管理している間に支払いができる人がいない可能性もあるため、全ての費用が含まれた形になっています。永代供養の場合、価格は大きく分かれることになります。その理由としては個別に管理する期間や管理の方法がサービスを提供している霊園や寺院などによって異なるからです。永代供養の場合、最終的に合葬されることになります。合葬というのは遺骨を個別管理するのではなく、他の方の遺骨とともにひとつのお墓に埋葬するということです。それまでの個別管理の期間が長ければ、その分費用は高くなります。また、個別管理しているときに必要なスペースが大きければその分費用が高くなる傾向にあります。

形式別のおおよその費用の目安は

永代供養といえども、個別管理しているときの供養方法は一般的な供養の方法と変わりません。通常の墓所を利用した場合には費用が高く、納骨堂などのスペースが小さいものの場合費用が抑えられる傾向にあります。
一般的な費用としては合葬するまでの期間が33回忌の場合、墓所を利用した場合には通常の供養の方法よりも少し安い費用が、納骨堂を利用した場合には約50万円の費用がかかるようです。また、最初から合葬の形式で個別供養を行わない場合には5万円から20万円ほどの価格が一般的なようです。

申込前には必ず供養の方法の確認をしておくこと

永代供養という名称で一括りになっていますが、実はそのサービスの内容は様々です。共通しているのは最終的に合葬の形で遺骨を埋葬し、その作業に関しては管理している霊園もしくは寺院が行うという一点だけです。立地や価格だけを見て永代供養を申し込んでしまうと、その内容が考えていたものとは違ったということもあり得ます。また合葬されてしまうと遺骨は取り出すことができません。必ず、申し込む前にその内容について確認しておく必要があるのです。