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後継者にのしかかる遺骨の負担

増加しつつある遺骨の引き取り拒否

2018年度に全国の政令指定都市で引き取り手がなく自治体が管理することになった遺骨の数は8000を超えます。現在の日本では家族というつながりや地域というつながりが弱くなってきています。従来この血縁や地縁という無形の力で支えられてきた多くのものがなくなり、公的な制度や民間の努力によりそれらの力に代わる新しいものが必要とされるようになりました。従来当然負担するべきだと考えられていたものに対して見直しがされるようになってきたのです。

高齢化により年金世代にも多くの負担が

介護や供養の問題はその最たるものでしょう。介護に関しては全国で老老介護による自殺や、介護を行う側が死んでしまったため被介護者も共になくなってしまうという事件も耳にします。また供養に関しても多くの費用を払うことができず、自宅でそのまま供養を続けているケースなどもあります。亡くなった人の遺骨が生きている人の負担になるというケースもあるのです。そうした状況を解決する方法として永代供養があります。

遺骨はお墓に収蔵したら終わりではない

永代供養はその遺骨の管理を霊園管理者に委託する方法です。通常遺骨というのは亡くなったあとで埋葬許可を得て埋葬するものです。しかし、このまま放置しておいても遺骨がなくなるわけではありません。当然のことながらその管理は続けていかなければなりません。また、管理を続けていくうえでその管理者が移住などした場合にはその遺骨を収蔵している霊園から非常に距離が離れてしまうこともあります。そうした場合にはその遺骨の改葬を行わなければなりません。改めて遺骨を別の霊園に納める場合には新しく永代使用権を購入する必要もあります。

遺骨を合葬することによるメリット、デメリット

永代供養の場合、遺骨の管理を霊園管理者に委託します。一定期間個別に遺骨を管理する方法もあります。その方法の場合一定期間が経過したのちその遺骨を合祀することになります。また最初から合祀の形で供養する場合もあります。どちらの形をとった場合も合祀した段階で遺骨を改葬することはできません。しかし、その後の管理を霊園管理者に行ってもらえるため、本来の継承者の負担になることはありません。
光輪霊園でも永代供養を行っております。最初から合祀墓を利用していただく形、一定期間個別の納骨堂を利用していただいたのちに合祀墓に移してく形などがあります。供養にはそれぞれの家族が思い描く形があります。その形に近づけるようわたしたちは日々尽力をしております。埼玉県の東部地域、越谷市、春日部市、吉川市、松伏町で葬儀をお考えの際は光輪霊園にご相談ください。

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