お墓を必要としている人の割合は

東京都の平成27年度の調査では「現在お墓を必要としている人」の割合は1.1パーセント、また「将来お墓が必要になると考えている人」の割合は32.5パーセントという数字が出ています。これらを合計したお墓を必要としている人の割合は33.6パーセントです。では、残りの6割以上の人が既にお墓を所有しているのでしょうか。

そもそもなぜお墓は必要とされたのか

従来の考え方としては一般的であった、家族でお墓に入りたいと言う意見や、先祖代々の墓に入りたいという意見を合わせると44.3パーセントです。半分以上の人が先祖代々や家族でお墓に入るという意見ではなくなってきているのです。おそらくお墓を必要としていない6割の人の中には、既に所有しているのではなくそもそもお墓は必要ないと考えている人がいるでしょう。日本の一般的なお墓というのは、菩提寺の墓地もしくはその他の運営する霊園に墓所を買い、そこに多くの遺骨を収納できるお墓を立てます。そもそもそうしたお墓を作る目的というのは明治以前から続く家に対する信仰がベースとしてあります。祖霊を祭り供養することは、その家のこれからの繁栄を願う祈りであり、現世での自分と自分の子孫への幸福を願う行為だったのです。

祖霊信仰に対する変化

そうした信仰は少しずつ変化していきました。家に対する信仰は、江戸以前の日本の風習と明治期の家制度を中心にした政策がありました。戦前を知っている人が少しずつ減少していき、高度経済成長の後に生まれた人間が増えてくると、家に対する意識は変化していきました。大家族は核家族に変わり、土地を中心とした文化が薄れていくとともに、家に対する意識も変わっていっています。家に対する信仰が弱まっていくと同時に墓に対する考え方も変化しているのです。そのため現在では過半数の人が家族の墓や先祖の墓に入るという考えがなくなってきたのです。
 墓というものは自分のルーツを見つめる場であり、遺族の心の拠り所でもあります。そうした精神的なメリットと墓の維持費や遺骨を今後どうしていくのかという問題を考えたときに、永代供養や散骨という遺骨を保持していかないという考えが起こったのです。

お墓についてのご相談は

お墓についての考えは個人個人違うものがあると思います。従来の方法で供養したいという考えの方もいれば、できるだけ子どもや孫に負担をかけたくないと考えている人もいるでしょう。そうした多様化しつつある墓地への思いを実現すべく、光輪霊園ではさまざまな供養の方法があります。越谷、春日部、吉川周辺で供養を行なう際は光輪霊園にご相談ください。