お墓を購入して墓を建てる

お墓を買うとはどういうことでしょうか。墓石を買ってどこかに建てればそれでいい、そんな話ではありません。まずはお墓を建てる場所を確保しなければなりません。通常は永代使用権というものを購入します。永代使用権というのはその土地そのものの持ち主は変わりませんが、その場所にお墓を建ててずっと使用するという権利を購入することです。もちろん永代とは言っていますが、借主側が解約したりその土地を使用する権利を継承する人がいなくなれば、その永代使用権は消滅し本来の持ち主のものになります。また墓地を経営するには都道府県知事の許可が必要になるため、土地を持っているからといってその土地を墓地として永代使用権を販売することはできません。

永代供養という形で埋葬する

なんらかの理由で永代使用権を購入できない場合やそもそも墓石を使った埋葬法を望まない場合は永代供養という形式をとります。永代供養というのは先に挙げた墓石を使った埋葬法とは異なります。大きく分けてふたつの方法があります。ひとつは遺骨を納骨堂や霊廟などに納める方法です。もうひとつの方法は樹木葬や海洋葬などの形で散骨する形です。前者は遺骨が個別に残るため後に参拝の対象がわかりやすいのに対して、後者は散骨してしまうため参拝の対象を失うという点が特徴です。なお、多くの場合、前者の遺骨を個別に残す方法を選んだとしても一定期間、多くの場合は三十三回忌をもって散骨するのが一般的です。

お墓に対する考えを柔軟に

いつの間にか、わたしたちは人が死ねば、その遺体を荼毘に付し、一家のお墓に納骨するのが当たり前であるという風に思い込んでいます。しかし、そのような方法を続ければいつか土地の不足や管理者がいなくなるという問題に突き当たります。近年都市部で多く見られるようになってきたロッカー式の納骨堂や地方でも見られるようになってきた合葬墓などはそのひとつの答えではないでしょうか。管理費や労力、それに見合った効果や信仰がそこにあるのかということをもう一度考えてほしいのです。

未来に何を遺すのか

埋葬方法にはそれぞれ利点と欠点があります。霊園をどのように利用してどのように遺骨を遺していくのか、家族や親戚も含めてきちんと考えていく必要があります。
わたしたち宗教法人善源寺は光輪霊園を通じてそのような悩みを解決するお手伝いをしていく所存です。