家畜から愛玩動物へ

ペットとして話題にあがることの多い二種類の動物イヌとネコ、その両方がもともとは愛玩動物としてではなく家畜として役割を持って飼育されていました。イヌは狩りをするときのお供として、そして番犬としての役割を担っていました。ネコは穀物などを守るための役割を担い、長い航海の間の食料を守るなどの役割でした。のちに人類が酒の蒸留方法を発見してからはその製造所での害虫害獣駆除なども行なっていました。しかし時代が進んでいき人類はその生産能力を向上させていきました。結果としてそういった動物たちを家畜としてではなく愛玩動物として飼いはじめたのです。これがペットの始まりです。

現代急激にペットが増えた

しかし現代のように一般の人まで広くペットを飼えるような状況ではありませんでした。日本ではさまざまな動物が食べられていました。現在でもウサギを一羽二羽と数えるのは、四本足の動物は食べてはいけないという教えがあったためウサギをトリと見なすためだったという説もあります。また、有名な生類憐みの令が出されたのは江戸の市中であまりにイヌを食べる人間が多かったからという説もあります。ヨーロッパではネコを魔女の使いとして迫害していた時代もありました。現代のようにペットが愛玩動物として庶民に飼われているというのは人類の歴史の中からするとごく最近のことなのです。

以前のペットの埋葬法 現代ではできない理由とは

かつては集合住宅が少なく、庭付きの家でペットを飼っているということが多かったため、ペットが亡くなったときには庭に穴を掘って埋葬し、墓石などを置いていました。しかし時代が変化し、人口は増加し都市部の人口密度はとても高いものになりました。庭のない集合住宅に住んでいる状況ではかつてのように庭に埋葬することはできません。そのためペットも人間と同じように荼毘に付すようになりました。

公営、民間 一長一短の火葬方法

単に火葬にするだけならば公営の施設があります。しかし多くの自治体ではペットは一般廃棄物として扱われます。そのためその遺骨は回収できないことが多いです。可愛がったペットの遺骨を回収したいという消費者の要望に応えてペットの葬儀業者ができました。この民間の葬儀業者は専用の車両をもち、個別にペットの火葬を行ってくれます。料金は民間業者のほうが割高になる傾向にありますが、可愛がったペットの葬儀です、ご自身が満足いく方法でペットを送ってあげたいものです。