人口の増加と墓地の必要数の増加

墓地や埋葬場所に関する問題は、日本のみならず先進国全体に関わるものです。土葬を行った場合には周辺の土地への汚染や衛生面での問題があります。火葬を行った場合にはその遺骨をどのように処分するのかということが問題になっています。海外では遺骨に対する敬意というものは低く、単純にどう処理するのかということが問題になっています。特に緯度の高い地域では、地中の分解者の活動が緩やかで遺骨を分解するのに50年以上かかったという事例も多々あります。人類の寿命は紀元前と比べて大幅に伸びました。しかしその一方で人口も大幅に増加しました。寿命の延びた割合に対して人口の増加の方が大きく、そのため一年あたりで必要とされる墓地や霊園の数も増加したのです。

都市部で墓地が不足するのは

地球規模で考えるならば、現在の世界の人口が墓地として使える土地を上回っているということは全くありません。しかし、人類は全世界に均等に居住しているわけではなく、一定の地域に密集して生活しています。移動手段が向上すればするほど人口の流動性は高くなり、都市部における人口密度は上昇するでしょう。平面的な土地の不足は墓地の不足に繋がります。結果として都市部においては、遺骨の分解が間に合わないという状況が発生するのです。火葬を行った場合、その遺骨はそのまま地中に埋められず骨壺などに収納されることがあります。そうして発生した遺骨はそのまま土に埋められることなく都市の中でさまようことになるのです。
一例としてフランスで起こった事件があります。遺骨の処分に困った遺族が、そのまま遺骨を地下鉄の中に置き去りにしたのです。日本でも都市部では遺骨の処分に困るというケースは多々あります。一説によれば東京都だけで10万を超える遺骨が家庭にそのまま残されていると言われています。

日本における新しい供養方法

永代供養や散骨という供養方法が普及し始めたのも、そのこととは無関係とはいえないでしょう。それらの方法は遺骨を維持せず処分する方法だからです。現代に生きる日本人の多くがお墓や遺骨に対する問題を意識し始めています。そのため、子どもや孫たちに負担をかけない永代供養や散骨という方法が市民権を得ているのでしょう。

遺骨のこれからを考える

現代を生きる私たちはこれから先、自分の遺骨をどのように扱っていくのかということについて考えなければなりません。現代では従来の方法である墓所に納骨をするもののほかにさまざまな選択肢が提示されています。光輪霊園には多くの利用方法があります。通常の墓所に納骨する方法のほか、合祀墓を利用した永代供養や納骨堂を利用する方法、最終的な墓じまいを含めた方法など個人の希望にあった利用方法を選択していただくことができます。越谷、春日部、吉川周辺地域でお墓をお考えの際は、光輪霊園にご相談ください。