なぜ人は墓を作るのか

諸説いろいろあることですが、今から1万年ほど前には人類は墓を作っていたと言われています。動物の中でも墓を作る生き物は非常に少なく、ある意味では人間だけがする行動だと言えるでしょう。では、なぜ私たちは墓を必要とし、そして墓を作ってきたのでしょうか。

私たちが墓を作る理由

その根源的な理由としては腐敗があります。人間のみならず、生き物は死んだ瞬間にそれまで行っていた生命活動を止め、分解者などによる分解が始まります。これが生きていたときとは異なる様子になってしまうことから、人はその親しかった人間の腐敗による変化を恐れ、それを隠すために埋葬を行ったのでしょう。またもうひとつの理由として衛生面があります。遺体を放置しておけば当然その周囲に衛生面での影響が出ます。埋葬をすることによってその影響を軽減し生きている者への影響を少なくしたのでしょう。そのため多くの墓地や霊園は住民の居住地域からは離れた場所に作られたのです。

時代が進み変わりゆくその意味合い

時代を経て、墓はそれ以上の意味を持つようになりました。故人の生前の功績などをたたえるために作られるようになったのです。古代の権力者が巨大な墳墓を作ったこともそのひとつでしょう。去り行く現世に自分の生きた証を残すために墓は作られていきました。明治期を経て、墓は信仰の対象となりました。家制度や祖霊信仰などの風習が日本中に広がり、墓はその家の象徴となりました。家族で先祖に対する供養を行い、現世での自分たちの幸福を願う、それが墓の役割になったのです。そのため、高度経済成長期に日本中で多くの墓が作られたのです。しかし、家制度が変化した現在では墓の役割も変わってきているのかもしれません。2000年を過ぎて埋葬法や葬儀の方法は大きく変化してきています。

さまざまなニーズに対応するために

遺骨の処理についての問題や個人の嗜好などの変化により、さまざまな埋葬法が選ばれるようになっています。そうした時代の流れの中、多岐に渡るニーズにお応えすべく光輪霊園はさまざまなプランをご用意しております。一般的な埋葬法から永代供養、また通常の墓石を使った方法に永代供養を付加した方法などがございます。埼玉県、越谷、春日部、吉川周辺地域でお墓をお探しの際は一度光輪霊園にご相談ください。