人生の終末での新しい交友関係

墓友という言葉があります。これは今までの日本では見られなかった交友関係の形態で、死後に同じ墓地に入ることを前提として付き合っている交友関係のことを指します。そもそも同じ墓に入るというのはどういうことなのか。そして現在の墓がどのようになっているのでしょうか。

家族や個人で入るお墓

現在の日本の墓は大きく分けると三種類あります。ひとつめは家族墓と呼ばれるお墓の形態です。これは血縁関係もしくは姻戚関係にある人間が同じ墓に入るという方法です。こうしたお墓の形態は祖霊信仰や血族に対する考えが強い地域に多く見られ、日本や韓国、中国の一部などの東アジア地域などに見ることができます。ふたつめに挙げることができるのは個人墓です。これは個人の供養を目的とした墓で、墓碑には個人の名前が記され、その人間の遺骨だけが供養されています。こうした形式のお墓は世界中で一般的なものであり、特に土葬を行っている地域ではそのスペース的な問題からこうした個人墓での供養を行っていることが多いのです。

最近一般的になりつつあるお墓

みっつめの合葬墓は最近見られることが多くなってきたお墓の形態です。合葬墓は合同墓とも言い、血縁関係や地縁関係のない人間が合同で供養されているお墓のことです。その墓標としてはモニュメントが用いられたり、また樹木などが用いられることもあります。現在では離婚をした老人や、子どものいない老人、生涯未婚であるなどが墓友という交友関係を作り、こうした合葬墓を利用するというケースが出てきています。テレビドラマにも取り上げられたこうした交友関係は、現在の日本の社会の構成が以前のものとは変わってきていることの象徴です。家族構成の変化や生涯独身の割合などの増加などから無縁社会や供養難民などという言葉が聞かれるようになってきました。

無縁社会に対するひとつの形

これからもこうした社会の変化は進んでいく傾向にあるため、無縁仏と呼ばれる人は増えていくでしょう。霊園における永代供養や合葬墓を利用する人の割合は増えていき、従来の家族墓や個人墓の利用は減っていくことでしょう。そうした中でだれも知らないお墓に葬られるというのはいささか心細いことかもしれません。そうした点での心のつながりを求めたのが墓友という交友の形なのかもしれません。光輪霊園は埼玉県東部にある霊園です。家族墓や個人墓の利用のほか、合葬墓や納骨堂、樹木を使った永代供養などさまざまなプランをご提示しております。春日部、越谷、吉川など松伏町周辺で霊園をお探しの際は、光輪霊園にご相談ください。