日本人が墓地や霊園に持つイメージとは

お墓というものに対してどのようなイメージを持っているでしょうか。不気味、怖い、幽霊が出るなどのイメージがある人もいるかもしれません。墓地の垂枝柳の下に現れる白い服を着た幽霊、こうした典型的な幽霊のイメージは日本人の根底に息づいています。実際のところ幽霊は墓場や霊園に出るのでしょうか。そして現在のような整備された墓地や霊園が作られる以前に幽霊はどのような場所に現れたのでしょうか。

本来、人ならざるものが現れていた場所と時間とは

怪談などに登場する幽霊。その存在は一般的に、成仏できない人間が現世に留まってしまっている姿、とされることが多いです。幽霊が墓地に登場することが多いのは非業の死を遂げた人間が墓地に葬られ、そこで他人に自分の無念を伝えようとするからでしょう。現在のステレオタイプの幽霊は、丑三つ時に墓場に出るものだとされています。しかし、丑三つ時と呼ばれる午前二時ごろというのは草木も眠る時間です。こんな時間に、よりにもよって墓場に化けて出たとしてもだれも話をきちんと聞いてくれる人はきっといないでしょう。こうしたイメージは江戸時代に作られた会談がベースになっています。もともと幽霊が出現するのは墓地ではありませんでした。人の生活する場所である町と人の居住空間ではない荒野があり、墓地は荒野にあるものだったのです。人と人ならざるものの間だと認識されていた幽霊は、町と荒野の境である町の端に出現していました。また逢魔が時と言われる日没の時刻に現れるとされていました。逢魔が時は昼と夜の境界であり、昼は生者の時間であり夜は死者の時間であるとされたからです。昼と夜の境目であるその時間は、わたしたち生者が幽霊という死者を認識できる時間だったのでしょう。

現在の墓地や霊園と幽霊のイメージの乖離

現在の墓地や霊園というものを考えたときに、果たしてそこに埋葬されている人間が化けて出る必要があるのかどうか、ということがあります。成仏できないのはこの世に強い未練があるからでしょう。しかし、きちんと火葬されて埋葬されている以上そうした未練はそこまで残るものとはおもえません。特に寺院墓地などに埋葬されている場合は、お経も挙げられている可能性が高いです。また最近の霊園は明るく清潔なイメージのあるところも多くなっています。不気味である、幽霊が出るなどのイメージは怪談などによって作られたものです。現在の霊園を一度訪れてみると幽霊が出るなどのイメージとは遠いものになっているのではないでしょうか。

これからの霊園

もはや現在では霊園は町とは隔離されたところにあるものではなく、町の一部になっています。そのため、昔のイメージとは異なるものであり公園に近いイメージになっています。人が避けるべき場所ではなく、人が足を運びやすい場所それがこれからの霊園ではないでしょうか。光輪霊園は埼玉県松伏町にある霊園です。開かれた明るい墓地で、専用の駐車場やバス停などアクセスしやすい立地となっています。越谷、春日部、吉川などで霊園をお探しの際は一度光輪霊園へお越しください。