現在の墓石の多くは戦後に作られたもの

現在わたしたちが一般的に目にするようなお墓というのはいつから作られたのでしょうか。実は現在のような立方体のお墓が作られ始めたのは比較的最近のことです。あまり墓地や霊園に足を運ぶことはないかもしれませんが、お墓というものを訪れてみると非常に興味深い風景がそこにはあります。最も一般的な直方体のお墓は戦後石材加工の技術が発達したため量産されるようになりました。穴を開けたり石を直線にカットしたりする技術が向上し簡単に直線的で滑らかな墓石が作れるようになったのです。

最近ではそれぞれのこだわりで作られたお墓も

霊園を見渡してみるとそうした直線的ではないフォルムをしたお墓もちらほらあります。その中には表面が直線的な加工をされていないお墓もあります。こうしたお墓というのは古くからあるものがほとんどです。昔の偉人のお墓などを史跡巡りなどで訪問することもあるでしょう。そうしたお墓というのは表面が加工されておらず、単純な石のような表面になっていることがほとんどです。中には風雨によってその表面が削られているものもあります。現在風のお墓として曲線的で複雑なフォルムをしているものもあります。こうしたお墓というのはそのお墓の設置者が形状にこだわりを持って注文したものです。なにか生前の趣味が伝わるようなもの、従来のお墓としてのフォルムではなく歴史的な史跡のような形をしているものもあります。

墓石にもその時代ごとのトレンドがある

お墓の形というのはその時代の工業技術を見取ることができます。戦前の墓であれば、より原材料の石の状態に近いものであり、戦後の墓であれば直線に作られています。また石材の加工技術が進んだ現在では、多くの複雑な形のお墓が作られているのです。現在あるお墓のほとんどは、戦後に作られたものです。石材技術が向上し、工業機械を利用して石材の切り出しや加工を行うことができるようになったため、価格が抑えられ現在のような墓石が広く広がっていったのです。

現在の多くの墓石がそのまま残ってしまう可能性も

墓石というのは長い時間残るものです。特に現在のような表面加工をしている墓石の場合、非常に長い時間そのままの姿で残ることになります。しかし、その長期間残るという耐久性が反対に問題にもなりつつあります。現在のお墓の問題として後継者がいないということがあります。少子高齢化によりお墓の引継ぎができないという問題が起こっているのです。お墓自体の墓じまいをすることによって行うことができます。その中にある遺骨に関しては別の方法で処分する必要があります。そうした遺骨を最終的に処分する方法が永代供養なのです。永代供養はその遺骨を霊園や寺院が引き受け、最終的に合祀という形で供養する方法です。
光輪霊園は埼玉県東部の松伏町にある霊園です。通常の供養の他に、永代供養も承っております。埼玉県東南部地域で供養に関してお悩みの際は光輪霊園にご相談ください。ご家族にあった供養の形をご紹介させていただきます。