あなたの家で祀られているのは

仏教は仏を祀る宗教です。仏壇には仏がいます。神道は神を祀る宗教です。神棚には神がいます。一見完全に別の宗教に見えるこれらの祭壇はひとつ屋根の下にともにあります。これらの祭壇は一体どのような役割を果たしているのでしょうか。一般的な日本の信仰では、人はなくなると仏になるとされます。これはそもそも仏教の目的が輪廻転生をする中でその輪から脱出することにあるからです。故人は仏として仏壇やお墓で祀られ、その遺族は念仏や献花、供物などの形で故人を供養するのです。また遺骨などが納められているお墓に関しても同様に故人への供養の場として設けられています。お墓は「埋め墓」として仏壇は「詣り墓」としてそれぞれ故人への信仰の対象となっているのです。現在ではお墓もひとつの詣り墓として特定のとき、主にお盆やお彼岸の時期に参る場所とされています。

仏から神へ日本独特の信仰とは

このようにお墓と仏壇を通じて供養された仏は、一定期間をもって弔い上げされます。これはその故人への供養をそこで終えるということです。一般的に弔い上げは三十三回忌で行なわれることが多く、その後故人は仏ではなく神として扱われます。こうして弔い上げられて神となった故人は先祖代々の霊とともにその家の神として現世での利益をその家にもたらすのです。その神は家の神棚に宿るとされています。

減少しつつある伝統的な信仰の形

日本人の死後に対する思想は、このように複数の宗教が交じり合いできた独特の風習なのです。お墓と仏壇はそのような風習の中で必要不可欠なひとつの装置です。しかし現在では家に仏壇や神棚がきちんとある家庭は非常に少ないでしょう。それはそうした祭壇がどのような役割をしているのかということを理解している人が少なくなってきたことや、住居を変えることが多くなったため、家そのものに対する信仰などがなくなってきたこと、集合住宅という環境が仏間を作るのにあまり向いていないことなどがあります。

少しずつ増加しつつある永代供養とは

従来の墓石を使った供養方法というのはこれから少しずつ廃れていくのかもしれません。故人に報告や相談などをする場所としてはこれからも必要かもしれません。しかし、それに代わるなんらかの方法が考え出されれば墓石というものは必要なくなるかもしれません。最近では新しい供養方法として永代供養などが行なわれるようになってきています。光輪霊園では永代供養や通常の供養、またその他の供養なども行っております。その家の状況にあった供養を行えるよう詳細については一度ご相談いただくのが良いでしょう。越谷、春日部、吉川など松伏町周辺地域で霊園をお探しの際は光輪霊園にご相談ください。