現代の抱える墓地、霊園の問題とは

お墓について真剣に考えたことがあるでしょうか。ニュースで放置されたお墓が荒廃している映像や大量の墓石が積み上げられている光景が映されています。なぜこのようなことがおこるのでしょうか。またそれを解決するために私たちはどのような方法をとればよいのでしょうか。

問題の発生原因

日本の現在の墓地のシステムは江戸時代に作られました。幕府によって檀家制度が作られ、それと同時に士農工商の身分制度が作られました。これ以降土地を中心としたシステムが日本に完全に定着しました。そのため葬儀や埋葬などのシステムも土地を中心としてシステム作りがなされました。しかし戦後の高度経済成長期の人口の大移動や核家族を中心とした新しい家族制度に社会が変化したために、その墓を継承する人間がいなくなってしまいました。結果、継承者がおらず放置されていく墓が増えてしましました。そういった墓を勝手に片付けるわけにはいきません。墓地や霊園を管理するには登録が必要であり、またその許可は都道府県が出しているからです。結果としてそのような墓を都道府県が処分するということが起こりました。

これからのお墓をどうしていくべきか

お墓も様々な形に変化していっています。江戸時代から続く墓石を利用した形、ロッカー式の合同供養施設などに骨壷を預ける形式、樹木を利用した散骨形式の樹木葬、そもそもお墓を利用せず海洋などに散骨する形式です。都市部では、土地や人口密度の問題などから通常の墓石を利用する方法が困難になりつつあります。そのためこれからも新しい埋葬の形が現れるかもしれません。
子孫やその霊園管理者にのちのち迷惑をかけないように、今だけではなく、今後三十年後、五十年後に自分の墓がどうなっているのかということを個人個人が考えること、それがこれからのお墓の問題を解決する唯一の方法ではないでしょうか。

埼玉県で霊園のご相談なら

わたくしたち善源寺は、埼玉県東部松伏町にあるお寺です。その境内には霊園があります。その霊園では通常の墓石を使った供養以外にも、永代供養など様々な方法で供養を行っています。わたしくしたちもこれからどんどん複雑化していく墓地の問題を解決すべく尽力していきます。お墓のことについて何かご不明、ご不安なことがございましたら、一度ご相談ください。