記録に残る日本最古のペットのお墓

日本最古のペット葬は4世紀の終わりごろから5世紀の初めごろに行われたと言われています。伝説によると100歳以上まで生きたと言われる応神天皇が、自分の猟犬が死んだときに墓を作ったのが日本に残る最古の記録です。当時の日本では、庶民であれば人間でも葬儀が行われませんでした。多くの人々は土葬され、墓を作られることがありませんでした。それを考えると応神天皇がイヌの墓を作ったということがどれほど特別なことなのかということがわかります。

ペットに対する考え方が変化したのは

ペットの葬儀の変化として大きな境界線となっているのは、2000年です。その前後ではペットの死に対する考え方が変わり、ペットの葬儀や墓などが急激に増加しました。では、そもそもペットの死ついての考えとはどういったものなのでしょうか。仏教において、人間以外の動物というのは人間とは一線を画した存在だと考えられてきました。輪廻転生において、生き物は何度も死にそして生まれ変わり、解脱を目指す存在でした。そのため、人間とその他の動物は明らかに違った存在であり、待遇も違って当然であると考えられました。

ペットが重宝されるようになった背景とは

現代では、ペットは家族の一員であると考えられています。家族構成の変化がその背景にはあります。大家族から核家族に変化した結果、その欠けた人員を埋めるようにペットが収まっていきました。家族内でも個別化が進んだ結果、そのスキンシップの対象はペットになっていったのです。ストレスの多いこの世の中を生きていくうえで、言葉をしゃべらない家族であるペットは、本当の家族よりも愛情を注ぐ対象になり、場合によっては家族よりも親しい存在になっていったのです。トリミングや病院、エステなど場合によっては人間よりも豪華な扱いをペットは受けています。そんなペットの遺体を「処分」するなどということは絶対にありえず「葬儀」「火葬」「埋葬」が行われるのは当然のことになったのです。

ペットの葬儀の問題点

ペットの葬儀が行われるようになって、あまり時間は経っていません。法的な整備なども含めてまだまだ課題は多くあります。そのため、ペットの葬儀に関する業者の中には悪徳業者と呼ばれる存在もいます。愛するペットの葬儀や埋葬を行うなら、きちんとした業者に頼むべきです。そのためにはペットの生前にきちんと下見をしておくことも大切です。光輪霊園に隣接するペットの霊園「朋友」では、ペットの合祀を行うことができます。また、僧侶により年に一度の法要も行っています。光輪霊園は越谷、春日部、吉川でのペットの葬儀、埋葬に関する相談を受け付けております。