人間であるがための定め

人間の致死率は100パーセント。わたしたちが生物である以上、必ずその先に死は訪れます。人類は紀元前からその寿命について考えてきました。そして古今多くの権力者が不老不死を望んだように、生き続けることは人類にとっての根源的な望みでもあるのです。その根源的な望みの対極に死というものがあります。人間の精神には自分の現状いる状態に留まりたがる性質があります。これはおそらく人間だけでなく多くの知性をもつ生物がそうでしょう。そのため変化は人間の精神にストレスをもたらし、人間はそれを避けようとするのです。歴史を見ていくと、医学の変化により人間の平均寿命は2000年前と比較して二倍以上の長さになりました。しかし今でも死という定めから逃れられた人は一人もいません。

人生における最大の変化とは

移住や家族環境の変化など人間の生活には多くの変化があります。しかし、最も大きな変化は「生」です。人間は母体から誕生します。この世に生まれ落ちて初めて知性を身に着け、自身の環境を知るのです。そしてそれから人は緩やかに「死」に向かっていきます。その人生の最も大きな変化に向かっていくのです。そういう意味では死ぬために生きていると言っても過言ではないかもしれません。

日本人の生死観に対する調査

日本人の生死観についての面白い数字があります。2012年のある調査によると「宗教を信じることによって死への恐怖がなくなったり、やわらいだりしますか」という質問に対しておおよそ3割の人間が「はい」、約7割の人間が「いいえ」と答えています。しかし、「人間は死んだあと霊魂が残りますか」という質問に対しては「はい」と「いいえ」の答えが半々だったのです。このことは、日本人のおおよそ半分は死後の世界を信じているのにそれを解決する方法が宗教であると考えている人は全体の3割しかいないということです。死後のことに興味はあるが、それは宗教ではないもので解決しようという人が多いということです。

死出の準備を考える

そのひとつの解決の形として終活があります。寿命を延ばす、死から逃れるという形ではなく、自分の死後のことをきちんと用意しそれから旅立つことによって、安心して死の向こう側に行こうという考えです。現在では散骨や永代供養という形で埋葬を行う人が増加しつつあります。これは継承者に負担をかけたくないという望みや継承者がいなくてもきちんと自分の遺したものに決着をつけたいという思いからでしょう。光輪霊園は埼玉県松伏町にある霊園です。周辺の越谷、春日部、吉川などの方にご利用いただいております。安心して死出の旅路に出かけられるよう、通常の墓所を使った埋葬のほか、樹木葬や永代供養、そして永代供養付きの墓所を使った葬儀方法もご用意させていただいています。人生最後の選択である霊園選びは、光輪霊園にご相談ください。