永代供養とはその後の遺骨の供養を寺院や霊園管理者に委託すること

永代供養は、寺院や霊園管理者が、継承者に変わって遺骨の管理と供養を行ってくれるシステムです。近年では、子どもに迷惑をかけたくないという理由やお墓の管理をしてくれる人がいないため無縁仏になってしまうという理由から最初から永代供養を考えた供養の方法を考えている方も多くいらっしゃいます。永代供養とは、最終的に遺骨を寺院墓地や霊園などにある永代供養墓に収蔵して管理します。最終的に遺骨を収蔵と表現しているのは、最近では永代供養墓に移す前に一定期間納骨堂や単独墓などで遺骨を管理することもあるからです。

生前に永代供養を申し込むケース

永代供養はいつでも申し込むことができます。大きく分けて3つのケースがあります。ひとつめは生前に自分の永代供養を申し込むというパターンです。自分の遺骨を管理してくれる人がいないという場合や子どもに迷惑をかけたくないという場合には、自分がまだ元気なうちに永代供養を申し込むという方もいらっしゃいます。この場合には亡くなってから遺骨にするまでのことに関しては亡くなった方に関係する方が行わなければなりませんが、遺骨を寺院や霊園に委託してからは何も行わなくてもいいからです。

亡くなる前後で永代供養を申し込むケース

ふたつめのケースは亡くなる前後に頼むパターンです。遺骨は通常、亡くなってから四十九日でお墓に収蔵します。亡くなってからお墓を探すという風では、お墓の建立が間に合わないということもあり得ます。そうした場合には通常の四十九日の法要ではなく、一周忌などで納骨を行う場合もあります。しかし、費用や場所などの面で折り合いが付かない場合などには永代供養を依頼する場合もあります。

一旦遺骨を収蔵したあとで永代供養を申し込むケース

みっつめのケースは一度遺骨をお墓に納骨してから、時間を経て永代供養を依頼するケースです。一旦遺骨をお墓に収蔵してもそこで供養が終わりというわけではありません。例えば弔い上げの際にカロートから出した遺骨をどこに持っていくのか、というのがひとつの問題にもなるのです。うひとつは何らかの事情でお墓をしまわなければならない状況になった場合です。お墓を維持するためには費用が必要です。しかし、そうした費用を払うことができないという状況や管理をしにいくのが難しいため、墓じまいをします。これらの場合には永代供養を依頼して、カロートから出した遺骨を永代供養という形で弔い上げをすることになります。